2008-11-01 Samstag
知れば知るほどに知りたくなるディープな街。そんなわけで、またベルリンへ。

まずは郊外のオラニエンブルクにあるザクセンハウゼン強制収容所跡へ。天気が良く、ほぼ終わりかけの黄葉が美しい街を歩きたどり着く。有名な「ARBEIT MACHT FREI」の門をくぐり、跡地を歩く。地面に置かれた石碑に書かれた単語を辞書で調べると、絞首台という訳が出てきた。他にもStation Zと呼ばれた焼却炉の跡とか。はっきり書かれてなかったけどこれはガス室ですかねえ、ってところとか。医療施設の地下にはかなりの広さのモルグがあったりとか。まあ、そう言うことなんだな。

ベルリンに戻り、腹ごしらえをしてDDR博物館へ。触れることが売りのこの博物館、かなり楽しい。展示してあるトラビにも乗れて嬉しかった。

2008-11-02 Sonntag
盛りだくさん、の日。

一つめはBerliner Unterwelten。第2次世界大戦の時に使われた地下壕をガイド付きで歩く。トイレの看板がWCとかではなく、Abortという純ドイツ語だった。ドイツでも敵性語という概念があったというのが興味深い。蛍光塗料が塗ってあって部屋がほのかに光る、というのを見せてくれたり、その他諸々、へぇ、と思いっぱなしの90分。最後は疲れてガイドの説明を聞いてられなかったけど。

続いて、壁にまつわる多くの悲劇の現場、ベルナウアー通りへ。境界線上にあったことから爆破されてしまった教会の話など、写真の資料が多くてかなりの見応え。さらにはいわゆる壁から緩衝地帯までが完全に残されている部分があり、これは越えられん・・・というのがよく分かる。壁資料館ではいくつかの映像も見ることができた。

次はシュタージ博物館。最初に見つけて嬉しかったのがパタノスターという数珠式エレベーター。本で知って一度見てみたいと思っていたもの。安全性に難あり、ということで今は動いていないけど。ここもかなりの展示があった。ドイツ語Onlyだったので写真を見たくらいだけど。ミルケ長官のデスクのレーニンのデスマスクがひとつのハイライトだと思ってたんだけど、今はもうなくなってしまったらしい。残念。

すっかり日が落ちてから、チェックポイント・チャーリーの壁博物館へ。ここもとにかく資料が多くて。英語を読む気力がなくなってたのでオーディオガイドを借りた。聞く気力もやっぱりあまりなかったけど、それなりにポイントは押さえたかなあ、という感じ。まじめに全部見たらここだけで一日が終わりそう。

そしてGips Str.のラーメン屋へ。旨いおつまみ、旨いラーメン、旨い焼酎。そしてなんと言っても日本語の会話。自分の知らないPaderbornを知ってる人がいたりして、すごく楽しかった。

2008-11-03 Montag
のんびり朝。昨晩のラーメン屋に出かけてしばし話をして、最新の世界遺産であるジートルングへ。いくつかあるうちでよく写真が出ている馬蹄型のを見に行った。建築系の人が見たらそれなりの見方をするのだろうけど、素人目にも素敵な住居に見えた。今でも住んでみたい、と思えるようなアパート。実際今でも人が住んでいるのだけど。

テロのトポグラフィーで陰惨な歴史を再確認。資料が多すぎてとても読んでられなかったけど、写真だけでもそれなりに伝わる。

〆はStory of Berlin。ベルリンの生い立ちを振り返り、最後は西ドイツの核シェルターを見るつもりが肩すかし。順路をたどってもたどり着けず、外に出てしまった。改めて入り口で聞くと核シェルターはツアーでしか見れないと。そんな大事なことは最初に言ってくれ。

最後につまづいたけど、3日間どっぷりベルリンの複雑な歴史を堪能して満足。まだまだ掘り下げたい部分もあるけど、もうドイツにいる間に来ることはないかなあ。

そして帰りの電車は50分遅れ。いい加減にしてくれ、DB。

2008-11-05 Mittwock
VHSの授業のあと、出張者の歓迎会までの時間つぶしにドームに寄って祭壇を見てたらおじいさんに話しかけられた。ドイツには外国人に気軽に声をかけてくる老人が結構いるように思う。

81歳というその人は、戦争の前はOder川の向こうに住んでたそうだ。特に深い話をしたわけではないけど、ただそういう人生を送ってきたというだけで老人はすごいと思ってしまう。

2008-11-07 Freitag
inlinguaの新しい先生のレッスンがどうも肌に合わない。学校と先生にはまだ言ってないけど、たぶん今日でやめるわ、とクラスメイトに伝えた。

2008-11-09 Sonntag
<サーカス>

 パダボーンにサーカスが来ていたので日曜日に見に行ってきました。早めに着いたのでステージの目の前の特等席(砂被りと命名)のチケットが買えました。一番いい席に座れてにラッキー、と思っていたのですが、砂被りに座った客はほとんどいませんでした。

 サーカスを見るのは生まれて初めてです。今回パダボーンに来ていたのは大規模なサーカスではなく、旅の一座といった感じの家族経営風のサーカスでした。とは言え、猛獣はいないもののかなり多くの動物がいて驚きました。

 馬が10頭以上、象が4、5頭。らくだと良く分からない動物が合わせて10頭以上。さらにはキリン、カバ、サイまでいました。このうち、走り回る以外に芸らしい芸をしたのは馬と象だけですが、言われたとおりに走るだけでも大したもんです。

 人の芸もかなりのものでしたが、さっきまで空中で曲芸をしていた人が休憩時間にはポップコーンを売っていたり、ポップコーンを売っていた子供たちが象使いとして活躍していたりと、一人何役もこなしていました。何でもこなす彼らを見ながら、一緒に行った人と、小規模なサーカスは経営が大変らしいという話をしていました。

 動物の芸も人間の曲芸も初めて見るのでかなり楽しめたのですが、目の前を走る馬が飛び込んで来たらどうしようとか、命綱もつけずに曲芸をしている人を見て落ちたらただでは済まないな、とか考えてしまい、サーカスは心臓に悪いものだと思った次第です。

 実は、一番ドキドキしていたのは、客の少ない最前列に座ったので「ピエロに絡まれたらどうしよう」だったのですが、そこはプロ、ピエロも絡むべき相手をちゃんと選んでいたようです。

2008-11-10 Montag
inlinguaにレッスンやめます、と電話した。ドイツ語でこの会話ができたことだけで、効果はあったとしても良かろう。

2008-11-16 Sonntag
年末に帰任する人の家で最後のパーティー。この家では何度も楽しませてもらった。その間に一緒に過ごした人の多くはもう居なくて、ちょっと寂しい気もした。

準備から参加で10時到着。遅れてきた参加者がいたこともあって、終電を逃すまで楽しんだ。12時間以上そこに居たわけだけど、少しも長いとは感じない、楽しい時間だった。

よく飲んだ。いや、飲み過ぎた。いつもか。

2008-11-21 Freitag
久々に飛行機での旅行。フィレンツェへ。

数日前から、天気予報は金曜日の夜から雪、と言っており。ちょびっと不安はあったわけだけど。夜、空港に向かう途中で雪が降ってきた。チェックインを済ませて待っていると、アナウンスでカウンターに呼び出された。少なくとも2時間半のディレイで、キャンセルもあり得ると。

もう乗り継ぎ便には間に合わないけど、タクシーでフランクフルトに行き、明朝の便でフィレンツェに飛ぶことを勧められ、従った。タクシー移動は2回目。3時間、じっと車に座ってるのはそこそこしんどい。ちょっと寒かったし。

空港で翌朝の便を手配してもらい、ホテルを取ってもらって宿泊。まあ、こんなこともあるわね。

2008-11-22 Samstag
朝イチの飛行機に乗るため、早起き。まあしょうがない。これも少し遅れたけど、無事フィレンツェに到着。快晴。

旧市街でバスを降りて少し歩き、建物の隙間からドゥオーモが見えたとき、思わず声が出た。なんともインパクトが強い。見事。異なる色の大理石を組み合わせた模様のある聖堂は見たことがないかも。外の派手さに対して、中は意外と質素だったのも印象的。

ウッフィツィ美術館へ。到着が今朝になったので予約を入れた時間には間に合わなかったけど、行列はなくてほとんど待たずに入れた。絵画を見る目はないけれど、ビーナスの誕生とか、いわゆる名画を見た。なんとなく、良いものです。

遅めの昼食。地元の名物、パンのスープとラザニア、そしてグラスでワイン。何気ないものが旨い。これがイタリア旅行の楽しみでもある。

ドゥオーモのクーポラは魅力的だけど、混んでるのでジョットの鐘楼に登ることにした。高さはほとんど変わらないし、何しろこっちからならドゥオーモが見える。日が沈む前に頂上に登り、辺りが夜景になるまで景色を堪能した。人が多くなくて、隣に見えるクーポラの展望台より居心地は良さそうだった。

それにしても、この鐘楼には日本人が多くて驚いた。どこにでもいるとは言え、これほどの高密度で見たことはない。8割方日本人だったような。

夕食ではフィレンツェの名前の入った肉料理を頼んでみたら、センマイ風のものがトマトで煮込まれたものが来た。見た目は微妙だけど、旨い。周りの人が食べてた豪快なTボーンステーキが気になったけど、その店では最低700gからだそうで。それは、ムリ。

2008-11-23 Sonntag
今日も快晴。電車でルッカへ。

特に意識したことはなかった街だけど、狭い路地のあるものすごく好みの街。適当に歩いているのが楽しい。城壁に上ると、自転車レースをやっているのが見えた。モトクロス?アップダウンの激しい草原や、城壁の上、遺跡の間を駆け抜けるコースで、見てて面白い。

駅に向かう途中でトイレに寄ったついでにインフォメーションで無料の地図をもらおうとしたら、見所と歩き方を教えてくれた。その中に、塔があった。先を急がねばという気もあったけど、この街を高いところから見たらすごくきれいに違いない。もう、登るしかない。

塔からの眺めは想像以上。狭い路地にごちゃごちゃ立った建物と、いくつかの教会と鐘楼のある旧市街、城壁。そんな街の周りは山に囲まれていて、立体的で飽きの来ない風景だった。

もっとのんびりしたかったけど、当初予定ではルッカは前菜に過ぎないわけで。電車でピサに移動。

日が傾いていて、聖堂と斜塔が一番きれいに見える時間だったのではなかろうか。実際に実物を見てみると、塔は思った以上に傾いて見えた。聖堂と斜塔は、別に塔が傾いていなくても十分に人を惹きつけるであろうという美しいものだった。聖堂の内部も立派だった。頻繁に通りかかる日本のツアーガイドの話に耳を傾けてみたりした。

そして斜塔に登る。内部の螺旋階段の傾斜がきつくなったりゆるくなったりして、傾きを体感できる。見学時間は30分。ちょうどその間に、太陽が水平線に沈んでいった。夕暮れ時の聖堂とピサの街はやはり美しかった。

賑わう街を駅まで歩き、フィレンツェに戻る。驚いたことに電車に暖房が効いていなくて、凍えた。

夕食は、薄切りの牛肉にルッコラとトマトをわんさか乗せたもの。味は違うけど、冷しゃぶっぽい。やっぱり、旨かった。

2008-11-24 Montag
ドイツ人の同僚にぜひ見てこい、と勧められた科学歴史博物館に行った。ちなみにイタリアの歩き方には載っていない。

ここにはガリレオが使った望遠鏡が展示されている。最近、星空やら望遠鏡やらに改めて興味を持ったところでここに導かれたというのはなんとなく運命的かも?望遠鏡の原理の説明とかもあって、基本的に宇宙に関する博物館という感じ。

他にもたくさんの望遠鏡とか、当時の力学やら宇宙モデルの模型がたくさんあって、見てて面白かった。精巧に作られている上に飾りもついていたりするので、オブジェとして欲しい。時間に余裕がなくて、ゆっくり解説を読めなかったのが多少心残り。

博物館のすぐ近くのレストランで最後の食事。最後にボンゴレ食いたい、と思ってたらちょうどいい店があった。地元の人で賑わう、いかにも当たりって感じの店。ムール貝のスープといい、ボンゴレといい、もう、まさに、当たり。

帰りの飛行機はちょっと遅れたけど無事飛んだ。ドイツは氷点下、雪が積もってた。これを予想して車は有料の立体駐車場に置いたけど、吹き込んだ雪で窓が埋もれてた。外の車は全部が埋もれてたから、お金を払った価値はいちおうあったけど。

2008-11-29 Samstag
フィレンツェがすごく良かったので、リスペクト・イタリアと題してイタリアンな昼食にしてみた。スパゲッティ・ナポリタンがイタリアンなのか?ということには触れてはいけない。

クリスマスマーケットへ。相変わらずいい感じ、ではある。でももう目新しくはない。カメラも持たずに出かけてしまうとは、。